ドラム式洗濯機「騒音」「振動」の注意点&対応方法!
目次
利便性の高い「ドラム式洗濯機」。でも、正しく活用しないと騒音と振動と悩まされることも。
家電製品は、年々進歩しているとはいえ、基本的な機能はほぼ確立されているものと思っています。
携帯電話などもそうですが、基本機能(電話、メール)は、そのままでそこに様々な付加価値(アプリなど)が付け加えられていく・・そんな形での進歩となっています。
住宅家電としても大きな位置を占めている「洗濯機」においても同様。『洗濯をする』という基本機能も多少の進歩はありますが、それほど大きな変化があるわけではありません。(すでに十二分な性能が備わっているということ)
そこに、様々な付加価値が加えられってきている・・そんな状況です。
近年、シェアーを伸ばしているのが「ドラム式洗濯機」です。
その利便性の高さは疑う余地はないのですが・・。
洗濯機能の問題ではなく、住宅家電として考えた時、住宅環境に問題を引き起こす可能性があることには、注意が必要です。
その最大の課題(影響)となるのが、『振動及び振動に伴う騒音』です。
建物にとっても、好ましくない影響を与える「振動」
ドラム式洗濯機は、その仕組み上、通常の洗濯機と比較して「振動の発生」が多いのが特徴です。
こちらの記事(防水パンの必要性)でも、記していますが、単純にドラム式洗濯機を床置き設置してしまうと、騒音&振動が拡大してしまうこととなります。
建築的には、ドラム式洗濯機を設置する床の「強度」が必要となります。
しかし、現代の住宅(建売戸建住宅など)において、あまりドラム式洗濯機を意識して、洗面所の床強度を高めるような対応はしていないんですよね。(割合として、特別な対応がされていない住宅が多いということ)
中には、床剛性の低い住宅(洗面所)も存在。
そんなところにドラム式洗濯機を床置きしてしまっては、振動が増幅するだけでなく、住宅全体に振動が伝達することにもなります。
基本的に、振動周期の短い揺れ(振動)が住宅に加わることは好ましくないことなんですよね。
様々な住宅構造の接合部など(ビス留、木材の接合部など)に悪影響(ゆるみを生じさせるなど)を生じさせることとなるからです。
ドラム式洗濯機を置く床の「強度」を高める&防振対策を施すことが必須!
ドラム式洗濯機を設置する時には、「床の強度を高める」ことと「防振対策を施すこと」を忘れないようにしていただければと思います。
まず『防水パン』は、防振対策&強度上も必須な要素。防水パン無しで活用するのは、好ましくありません。
ここでは、ドラム式洗濯機を設置するときに、心がけておきたい防振対策などをご紹介したいと思います。
1)防水パン+補強版の設置
防水パンの設置をした上で、防水パンに専用の「補強板」を設置しましょう。防水パンの中(上)に設置できる床補強専用のパーツが補強版と呼ばれているもの。これを設置することで床の剛性を高めることとなります。
近年、「ドラム式洗濯機」が増加したことから、防水パン「床強度の補強」という役割(機能性)の重要性が高まることに。
ドラム式洗濯機を使用しているのなら、「防水パン」は必須と考えておきたいところです。
今、防水パンが無いという状況なら、すぐにでも、「防水パンの設置」を検討しておきたいもの。まずは、こちらのイエコマにて無料見積もりの依頼をしてみてはいかがでしょうか。
見積もり算出にあたっては、防水パン設置に関連して「排水管の切り回し工事の有無」を見極める必要があります。ゆえに、「現地調査」をしてもらった上で見積もり算出といった流れとなります。
2)振動を家に伝えない、防振ゴムの設置。
ドラム式洗濯機の振動を住宅に伝えないようにするためには、「防振ゴム」などの設置が必要です。
ただ、世の中に様々な洗濯機用防振パットなどの商品が販売されていますが、正直、劇的に振動を無くしたり、騒音を軽減できるものは、案外少ないのが実情です。(それなりの効果はあるんですけどね)
洗濯機種類を問わずに、設置しやすい防振パットとしては、こちらの洗濯機用防振パッド PW75などがおすすめです。
見た目もとっても、すっきりしていて良いんですよね。
ただ、振動が激減した・・とまでは、感じられないケースもありますので、「見た目(デザイン)&振動軽減」を求める方にとって良きアイテムとなりそうです。
本格的に振動を無くしたい(減少させたい)と考えるのであれば、一般的なホームセンターなどでは販売されていない素材(建築に活用するような防振ゴム素材)となりますが、「ハネナイト」という商品名で販売されている防振ゴムが最も効果的なものと感じています。
実際に、仕事上試してみたことが複数回ありますが、一番効果を感じました。
昔は、ハネナイトを製造している会社から、素材を購入して、活用するしかなかったのですが、ここにきて洗濯機用の防振アイテムとして、開発されたものが発売されるようになりましたので、ご紹介しておきたいと思います。
それがこちらの東京防音 洗濯機用防振ゴム TW-660です。
ちょっと、見栄えは・・まさに「ゴム」感があるのですが(笑)。防振性能は最上位。こちらは、ピアノ用防振など、防振を専門としている「東京防振」という企業が商品化したアイテムです。
上記写真は、床に直接置いておりますが、基本的に防水パンの上に上記のような形で設置すると最も効果を発揮します。現時点ではお手軽に設置できるとともに、最大限の防振効果を得られるアイテムだと思っています。
「床」の補強を考慮した洗面所・脱衣所のリフォーム
ドラム式洗濯機の振動を住宅に伝達させないための根本的な対策としては脱衣所の「床補強」となります。
特に「洗濯パン(防水パン)を利用していない」場合は新規の洗濯パン設置と共に
*脱衣所の床補強(剛性アップ)
*洗濯機用排水管の位置変更
*洗面化粧台の新規導入
などのプチリフォームを検討してみてはと思います。
このようなプチリフォームの場合、「地域」「施工業者」によって、大きく費用に差がありますので要注意!
事前に必ず、下記のような無料の「専門的なリフォーム事例&必要目安(見積もり)が取得できるサービス」を活用して、費用比較(見積もり比較)をするように心がけていただければと思います。
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ドラム式洗濯機の設置に課題がある場合も。
ドラム式洗濯機は、設置が適切に行われていないことが要因となって、「振動」「騒音」が発生する場合があります。
そんなドラム式洗濯機の設置に関連した、騒音&振動に関するQ&A(原因と解決方法が示されています)として、こちらパナソニックの記事がとても参考となりますので、ご参照してみていただけれはど思います。。
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