新築住宅に設置されている「浄水器」は必要なのか?!

キッチン

浄水器には、機能的に大きな格差があることを認識しておきましょう。

近年の新築住宅(マンション、建売戸建住宅)に関しては、少しでも見栄えを良くすることによって、販売につなげたい・・そんな意向が反映された要素が多々存在しているものです。その傾向は「新築マンション」のほうが強いのかもしれません。

建売戸建住宅の場合には、どちらかというと少しでも安価に仕上げて、利益追求をしたいという要素のほうが重要視されているといいますか、目立つ要素となっていますからね。

新築マンションにおいて、本当はそれほど必要性が無い要素なのにも関わらず、設置されている(導入されている)要素も少なからず存在しているものです。そんな要素のひとつが「浄水器」。特に、キッチンの水栓に内蔵されているタイプの浄水器には、機能的に疑問(設置の必要があるかどうか?)を感じています。

基本的に「浄水器」といっても、その機能性にはものすごく大きな格差があることは、ぜひ認識しておいていただきたい要素。「浄水器」という言葉を聞くと、何か水道水が上質な水となるように思ってしまいますが・・実際は、そうではないのです。(商品ごとの差があるということ。)

キッチンの水栓に付いている「浄水器」の機能とは。

それでは、近年の新築住宅に多々設置されている「水栓内蔵型浄水器」に関して、お話してみたいと思います。これはいたって簡単な仕組みのもので、正直浄水器としては最も機能性が低いものなんですね。

単に、「低機能なフィルター」を設置できるようになっているというだけで、”浄水”といっても、基本的には「固形不純物を取り除く」「一定量の残留カルキの除去」ができるといった程度のものです。もともとこの商品が開発されたのも、「既存住宅(中古住宅など)において、給水設備配管の劣化などに伴い、サビなどの固形不純物を除去する」という目的なんですね。

ですから、簡単に言えば、新築時の住宅においては、まだ新しい給水管設備ですので、この機能は不要ということなのです。

 

こちらの記事

 

浄水器は本当に必要なのか?!非常時対応(防災・飲料水の確保)の視点も含めて検証してみました。

 

においても、浄水器の必要性に関して、比較検証してみましたのでご参考にしていだたければと思います。

将来的に使用するものと考え、当初は「フィルターを設置しない」状態で活用するのが良いのでは。

機能を目的として設備などは、「費用対効果があるかどうか」を重視することが必要です。「とりあえず、あれば良い」とか「とりあえず使っておく」というものではなくて、費用をかけた分だけ、きちんと効果が得られるのかどうかが大切なポイントとなるわけです。

そういう意味で考えると「水栓内蔵型浄水器」は新築からしばらくの期間(5年以内を目安)は使用しないほうが良い(費用対効果が無い)ものとなるんですね。というのも、水栓内蔵型浄水器のフィルターは、原則「3.4か月程度」で交換しなければいけないものなのです。そのフィルター交換するために「¥3,700円程度」の費用がかかるんですね。

費用は定期的にかかるのに、効果は特になしということなわけですから、使用する意味がないことになります。(費用対効果が無い)

最新住宅設備ウォータースタンド

水道水を湧き水のような美味しさに!

今までの家庭用浄水器とは、大きく異なる新機能住宅設備ウォータースタンドが登場しました。単なる”浄水”ではなく水道水を”湧き水の美味しさ”にと生まれ変わらせてくれます。ウォーターサーバーの機能を持ちつつも、”水の購入は不要”の新世代設備に。

フィルター交換をきちんと行わないと、悪影響すら生じることに。

フィルター交換にはお金がかかるし・・、交換時期を忘れてしまうことも多々ふるものですよね。そうなったときに注意が必要なのが「浄水」どころか、この浄水器を使用しているがために、逆に水の品質が悪くなるという悪影響が生じることがあるのです。

それは、「フィルターに雑菌が繁殖してしまう」から。きちんと定期的に定められた期間内でフィルター交換しておかないとね雑菌が繁殖してしまい、通常の水道水よりも水質が悪化してしまうという本末転倒な出来事となってしまうことがあるのです。

ゆえに、蛇口直結型浄水器の場合には「捨て水」をすることも必須要素となっているんですよね。ご存じでしたか?。水道水を使用する前に、数秒水を流してから、利用しないと浄水器内に残留している雑菌が増えた水を飲んでしまうことになるからです。

そんな状況となるくらいなら、新築後数年はフィルターを内蔵しないまま使用しておいたほうが、良いですよね。

それでも、地域によっては水道水をもっと安心できる形で活用したいと思う方もてるかと思います。そんなときは、家庭で手軽に使用できる、こちらメガホーム社製・蒸留水器<メガキャット>
</a>のような蒸留水器を活用してみてはいかがでしょうか。


本当の意味多種多様な不純物を取り除くことができるのは、「蒸留水器」という仕組みです。こちらはフィルターなどは不要ですので、電気ポットのように少量の電気代のみで、継続使用できるのもポイントに。

 

水道水の使い方と自分の価値観を総合して「浄水器」利用を考える!

私は、水道水をそのまま飲むという使い方をしていませんので、特に「蛇口直結型浄水器」は不必要と考えているわけですが、これは、「水道水の使い方」と「安全などに関する価値観」によって判断は異なるものと思います。

ゆえに、「浄水器」自体の存在を否定しているわけではありませんので誤解の無いように。水道水を直接飲用する人であれば、「カルキ臭が気になる(価値観)」という場合、蛇口直結型浄水器が役立つことになります。蛇口直結型浄水器は、商品による機能差があまりありませんが、フィルター種類によって、性能は異なることに。

こちらの独立行政法人 国民生活センターが実施した蛇口直結型浄水器の性能比較などをご参照してみてはいかがでしょうか。「何を重要視する(何を軽視する)」かを見極めた上で、浄水器利用の有無を判断するといいかと思います。

飲料水に関する情報として、こちらの安全な水を選びたい方&災害時に役立つおすすめウォーターサーバー!の記事も併せてご参照いただければと思います。









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2015年4月13日キッチン

Posted by baum