分譲マンション購入時のオプションとして洗濯機上「吊り戸棚」は必要なのか?

脱衣所

吊戸棚

洗面所・脱衣所は「機能性」を重視した空間つくりをしましょう!

新築住宅購入時・・・特に分譲マンションを購入した時に、案外多くの方が、”なんとなく、あったほうが便利かも”といった感じで、オプションにて追加設置してしまいやすいのが、「洗面所・脱衣場の吊戸棚(洗濯機置き場の上)」です。

実際、私がマンションの内覧会同行検査に伺った時、7割程度の方が「脱衣所の吊り戸」をオプションで設置していすまからね。

最初から、吊戸棚や棚板が計画されている物件もありますが、大半は、洗濯機置き場上の空間は確保してあるものの、吊戸棚や棚板はオプション要素(追加で、設置依頼が出来る選択要素)となっています。

まあ、住宅において、少しでも収納スペースが多くあることは、好ましい要素ですからね。入居前に、収納を増やしておこうと思う気持ちは良くわかります。

ただ、「洗面所・脱衣所空間」というのは、”入浴前の準備””入浴後の所作””朝晩の歯磨き&洗顔””脱衣管理&洗濯”など、多目的な機能を必要とする空間となっています。大切なのは、多様な目的(所作)を十分成し遂げることが出来る機能性を有しているかどうかということ。

結論をお話すると、『洗濯機置き場の上に、固定の収納(吊戸棚)・棚板を設置することは、あまりおすすめいたしません。わざわざ、オプションで吊戸棚を追加設置する必要は無いもの』と思っています。

実は、分譲マンションの脱衣所にて、欠けているのが「脱衣カゴの設置場所」なのです!

脱衣籠

近年、新築住宅において、”洗面所・脱衣所の収納”は、しっかり計画されている物件が多くなっています。

洗面機能に関しては、洗面器が設置されているだけといった状況は少なくなっており、多機能な「洗面化粧台」が設置されている住宅が多くなっています。

洗面に関連するアイテムは、洗面化粧台の中(鏡裏収納、下段収納)に十分収納することが可能となっています。

洗面・脱衣所には、他に、「リネン収納」が設置されており、”タオル”など入浴・洗濯に関連したアイテムは十分収納できるような計画となっているケースが大半を占めるようになっているんですね。簡単に言うと、洗面・脱衣所の収納は機能的に十分足りているのです。(そういう住宅が多くなっているということ)

ただ、現代住宅の”洗面所・脱衣所”にて、不足要素となっているのが、「脱衣カゴの設置場所」なのです。

現代の住宅プランというのは、ほぼ、モジュール(部屋空間の構成パターン)が決まっています。建売戸建て住宅や分譲マンションなどにおいて、「キッチン」「トイレ」「浴室・洗面・脱衣所」などは、プランバリエーションがある程度、固まっているのです。

リビングや個室空間を少しでも、広く確保することを目指した設計となっていますので、必然的に「キッチン」「トイレ」「浴室・洗面・脱衣所」などの空間は、機能性を重視した、効率的な空間構成(プランが決まっている)となるのです。

そんな効率性重視の中、洗面所・脱衣所にて”脱衣カゴの設置場所”が無いプランに。

”脱衣カゴ”の設置スペースとなるのが「洗濯機置き場の上」なのです。

洗濯機置き場

でも、実際に機能として”脱衣カゴ”は必要な要素となりますよね。まあ、一人暮らしの場合は、洗濯機の中に直接、衣類をため込んでしまうという方もいるかと思いますが、基本的に、衣類を分類して洗濯する必要性もあったりするわけで・・脱衣カゴは、とても重要な要素となります。

そんな”脱衣カゴの設置スペース”として、唯一ともいえる候補空間が「洗濯機置き場の上」なんですね。ですから、ここの空間に、オプションなどで吊戸棚や棚板などを設置してしまうと・・脱衣カゴを置く場所が無くなってしまうのです。

実体験として、引っ越し前に「洗面所・脱衣所の脱衣カゴ置き場」をイメージされている方は、案外少ないものなんですよね。生活をスタートしてみてから、「脱衣カゴが置けない」ことに気が付くパターンが多いのではないでしょうか。

固定の”吊戸棚”ではなく、着脱設置可能な”ランドリーラック(カゴ付き)”を活用しましょう!

ランドリーラック

洗濯機置き場の上スペースを有効に活用するために、最も効果的なのが上記写真のような「ランドリーラック(カゴ付き)」です。基本は、脱衣カゴが2つ設置できるようになっています。

このランドリーラック(カゴ付き)を使用すれば、”脱衣カゴ(2つ)”を設置できる他、2・3枚分程度の棚板収納空間を確保することが可能となります。他にも”洗濯ものやタオルなどをハンガー掛けしておける機能”などが付いているアイテムもあり、洗濯機周りの機能性が高まります。

オプションで吊戸棚などを設置してしまうと、ランドリーラック(カゴ付き)が使用できなくなってしまいますからね。

洗濯機置き場上の空間は、”固定の吊り戸棚”ではなく、このような”ランドリーラック(カゴ付き)”を活用することを優先的に考えてみてはいかがでしょうか。

私、おすすめのランドリーラック(カゴ付き)。「ランドリーラック LESTER(レスター) カゴタイプ」

ランドリーラック

ひとつ、おすすめのランドリーラック(カゴ付き)をご紹介しておきたいと思います。それが上記写真の「ランドリーラック LESTER(レスター) カゴタイプ」です。洗面・脱衣所空間は、シンプルデザインを主体に、清潔感を重視したほうが好ましい空間となるものと思っています。

ランドリーラックに関して、あまり曲線などを多用したデザイン性重視のものよりも、こちらのランドリーラック LESTER(レスター) カゴタイプのように、直線的でスリムなグリッド構成デザインがおすすめです。シンプル&スマートで洗練されたフレームデザインとなっているのが”LESTER(レスター) ”の魅力。

清潔感溢れる北欧風のナチュラル空間とすることも可能ですし、ブラックカラーを使用すると、モダンなイメージを作り上げることも可能となりそうです。

幅は、65cm-93cm内にて自由に調整できます。また、機能的に強度に優れたスチールフレームを使用していることと、水に強い塗装仕上げ(粉体塗装)となっていることがポイント。

粉体塗装は、屋外のガードレールなどに使用されている塗装仕上げ。耐久性の高さを感じてもらえるものと思います。

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2017年3月2日脱衣所

Posted by baum