戸建住宅

戸建住宅とマンションでは、様々な特性が異なるもの。

当たり前のことではあるのですが、忘れないようにしておきたいのが「戸建住宅」と「マンション」では、同じ住宅であっても、いろいろと特性に違いが存在しているということです。

それゆえに、「住まい方」にも違いがあったり、「対策・準備要素」に関しても様々な相違点があるものです。マンションの場合には、「土地・躯体は共有持ち分」となっていることもあって、メンテナンス方針や保険など多様な要素で戸建とマンションでは違いが存在しています。

 

”戸建住宅”においての地震に対する備え要素。

ここでは、戸建住宅を対象として、「地震」にたいする備え要素をいくつかご紹介しておきたいと思います。中には、マンションでも共通な要素となるものもありますが、戸建住宅だからこそ、備えておきたい要素(心構えも含む)を中心にお話できればと思っています。

解体

 

1)外壁と屋根の損壊に対する費用の備え。

 

これは、案外念頭にない(備えとして考慮不足)方が多いように感じているのですが、実際に地震に関連して、最も直面しやすい被害要素のひとつとなっているのが「外壁と屋根の損壊」です。

特に近年の建売住宅(主に都心部)は、余裕を持った土地となっているものはほとんどなく、元はひとつの土地であったものを何筆かに土地を分割して、2棟・3棟の住宅を建設し販売されているものが多くなっています。

それゆえに、土地境界線の壁やフェンスが隣接住宅との共用となっていたり、隣家との間(隣接距離)がとても狭い住宅が多く存在しているんですよね。本当は、火災の問題や住宅修繕を考えたときなど、隣家との距離は離れているべき要素なのです。

地震時に問題となるのが、この隣家との距離が無いこと。地震の揺れとしてはたいしたことのないものであったとしても、土地環境によって家の揺れ幅が大きくなることが多々あります。特に近年増加している「三階建て木造住宅」は揺れ幅が大きくなる傾向がるので注意が必要なんですね。

隣家との距離が狭いがゆえに、地震の揺れによって、「屋根が隣家同士で接触する」ことがあるのです。大規模地震でなくとも、「屋根や外壁」が部分損壊してしまうことが多々あるのです。

そこで問題になるのが費用の問題。通常の地震保険の場合には、地震に対して「半壊」「全壊」と診断されたときに保険料が支払われる仕組みとなっています。ゆえに、上記のような屋根・外壁の部分損壊に対しては、保険では賄われないケースが大半なのです。そう、自己費用で補修をしなければいけないということ。

「隣家との離れ距離があまりない住宅」「三階建て木造住宅」を購入したときには、常に外壁・屋根の部分損壊に対する補修費用を準備しておく必要があるのです。些細な外壁・屋根の損壊であっても「雨漏れ要因」となりますので、すぐに修繕しておかないと、住宅の老朽化を一気に加速させる要素となってしまいますので。

 

2)敷地境界線の壁・フェンスの修繕に関して。

先ほど少し話として触れましたが・・。きちんと認識しておかなければいけない要素のひとつが「敷地境界線の塀やフェンスがどのような区分となっているか」ということです。

基本的には、塀やフェンスはどちらかとの持ち分要素となっていることが望ましいのですが、近年の建売住宅においては、隣家同士での共有扱いとなっているものが多々存在していることに注意が必要なんですね。というのも、地震などで塀・フェンスが破損したときに、自分の意思だけで修繕することは出来ないからなんです。

原則は、地震によって損傷を受けたときには、共有対象となっている双方の了承のもとに、費用案分する形で補修する必要があるのです。でも、実際にはこれがなかなかやっかいな問題となるんですよね。

フェンスなどの損傷に対しては、住宅の損傷とは異なり、人によって対応の感覚が大きく異なるからです。それぐらいの損傷であれば、気にならないからそのままにしておきたいと思う人もいれば、ちょっとした損傷であっても早期に補修しておきたいと考える人もいるわけです。

片方が、その程度で費用をかけたくないと考えたとはには、簡単に修繕することが出来ないわけですね。そんな時には、修繕をしたいと考えた側が「全額費用負担」をすれば、補修することが可能となることが多いのですが・・隣家との関係性も含めて、案外面倒な問題となるものなのです。補修費用の準備とともに、そんな心の準備も必要であることをお忘れなく。