Pocket
LINEで送る

住宅(建物)の復興需要とオリンピック需要

 

2020年の東京オリンピック開催が決定したときに、想定することが出来た要素なのですが・・現在建築工事に携わる各種職人不足が顕在化してきています。

2010年以前は、どちらかというと職人を減らす方向で推移していましたが、2011年の東北太平洋沖地震に伴う津波被害の復興需要が急激に拡大。2011年~2012年にかけては、人手不足及び建築資材不足の問題が表面化することになりました。

その後、復興需要(住宅建設など)が継続する中で、東京オリンピックの開催が決定。それとともに、建設のオリンピック需要が増大していくことが想定できたのです。

 

住宅の低品質化が進むのでしょうか?

一時の建材不足は解消されてきましたが、現在でも職人不足は解消されないどころか、益々深刻な問題となりつつあります。住宅建設に関しても、職人不足は顕著。ひとつの住宅を作るめたには、様々な職種の職人さんの手が必要なんですよね。

ひとつの業種だけでなく、すべての業種において、人手不足が今後益々大きな問題となっていくように感じています。

職人不足による、実害といいますか・・具体的な課題として気になるのが「住宅の低品質化」の問題です。2年前の時点(2013年)で、人手不足による建物の低品質化傾向は大きな問題として、想定していた要素でした。

実際に、住宅の完成検査(内覧会同行検査)を通じて感じるのは、年々施工不良・施工ミスが存在している住宅の確率が多くなっているということ。これは現時点であくまでも、私の体験しうる範囲での統計ですので、全国的な傾向となっているのかどうかは、まだ不確かです。

それでも、私が携わった住宅において、実際に施工不良・施工ミスを見つかる案件が増えているのは確かなこと。この傾向は、益々促進されていくことになるのかもしれません。

 

実際には、住宅の低品質というよりも、見逃されている施工不良・施工ミスの数が増加。

先に、「住宅の低品質化」と記しましたが、実態から考えると、「低品質」というよりも、「見逃されてしまっている施工不良・施工ミスが増加傾向」となっていると言ったほうが適切なものと感じています。

まあ、施工ミスが存在している住宅というのは、「低品質な住宅」と言うこともできますので、住宅の低品質化傾向でも、間違いではないのでしょうけどね。

でも、本質的な「低品質」というと、建材の機能グレードが下がったり、住宅の機能性が低くなったりということですので、厳密に表現すると、やはり「低品質化」というよりかは「施工不良の見逃し」が増加していると考えるのが適切だと思っています。

基本的に、人の手によって作られる住宅は、施工中のミスなどは、何かしら生じるもの。それらの施工ミスをすこしでも早い段階で見つけ、それを適切に修繕。施工不良が手直しされた状態で住宅が提供される(販売)ものなんですよね。

しかし、人手不足となると、その施工不良・施工ミス自体の発生確率か゛増えるだけでなく、施工不良を見つけることもできなくなってくるのです。さらに、人手不足は「時間不足」にも連動していきますので、施工ミスが見つかったとしても、それを後回し・・場合によっては、そのまま放置されてしまうことも。

そんな流れの中で、徐々に完成物件の施工不良・施工ミスが存在する確率が高まってきているのです。

 

2020年頃までは、住宅の施工不良・施工ミスは多くなると考えておくことが必要。

この傾向は、少なくとも2020年頃までは、続くものと推測しています。ゆえに、これから住宅購入を検討する場合は、常に「施工不良・施工ミスの存在」を念頭にしておくことが大切なこととなりそうです。

本来の建売住宅であれば、住宅を購入してしまう前にまずはしっかりと施工不良の有無を確認する必要があるのですが・・近年では、住宅建設中に購入することになったり、建設前に購入するケースが増えていますよね。

そうなると、確認できる機会は「内覧会」しかありません。内覧会を単なる”見学”と考えていては、大きな損失を蒙る可能性があることをしっかり認識しておく必要がありそうです。

sponcord-link